映画『国宝』聖地巡礼スポット11選|京都・大阪・和歌山…歌舞伎映画の舞台を徹底解説
喜久雄が芸に生きた劇場から名シーンの古刹まで——関西を中心に『国宝』の舞台をめぐる

▲ 全11ロケ地の分布。エリアが離れているため周遊は各エリア単位で(ピンは訪問順ではなく分布です)。
【『国宝』の聖地①】歌舞伎の街・京都
▲ 京都ルート|ピンは訪問順(南座→先斗町歌舞練場→上七軒歌舞練場)。徒歩+市バス。実際の運行状況に従ってください。
南座(京都府京都市)
京都・四条大橋のたもとに建つ歌舞伎の殿堂「南座」。『国宝』では、喜久雄と俊介がついに同じ舞台に立ち、人生の大きな節目を迎える場面の舞台となりました。国の登録有形文化財で、日本最古の歴史をもつ劇場のひとつです。
住所:京都府京都市東山区四条大橋東詰
アクセス:京阪「祇園四条駅」直結、阪急「京都河原町駅」徒歩約3分
営業:公演日程により異なる(外観は常時見学可)
▶ ロケ地ページ(南座)
先斗町歌舞練場(京都府京都市)
鴨川沿いの花街・先斗町に建つ「先斗町歌舞練場」。作中では、喜久雄が楽屋入りする劇場「浪花座」の外観として撮影されました。趣ある近代和風建築で、鴨川の風景とあわせて楽しめます。
住所:京都府京都市中京区先斗町通三条下ル橋下町
アクセス:京阪「三条駅」・地下鉄「三条京阪駅」徒歩約5分
営業:公演時のみ内部公開(外観は常時見学可)
▶ ロケ地ページ(先斗町歌舞練場)
上七軒歌舞練場(京都府京都市)
京都最古の花街・上七軒にある「上七軒歌舞練場」。喜久雄たちが「浪花座」で稽古する舞台内部の撮影に使われました。北野天満宮のほど近く、風情ある花街散策とあわせて訪れたいスポットです。
住所:京都府京都市上京区今出川通七本松西入真盛町742
アクセス:市バス「上七軒」下車すぐ
営業:公演・イベント時のみ内部公開
▶ ロケ地ページ(上七軒歌舞練場)
【『国宝』の聖地②】大阪の舞台
グランドサロン十三(大阪府大阪市)
阪急十三駅ちかくに残る昭和のグランドキャバレー「グランドサロン十三」。春江(高畑充希)が働く、豪華絢爛なキャバレーの場面の舞台です。今も現役で営業する貴重な大型キャバレーで、レトロな内装が作品の空気そのままです。
住所:大阪府大阪市淀川区十三本町1-16-20
アクセス:阪急「十三駅」徒歩約3分
営業:店舗営業時間による(一般見学不可・利用は店舗ルールに従う)
▶ ロケ地ページ(グランドサロン十三)
玉手橋(大阪府藤井寺市)
石川に架かる4連の吊橋「玉手橋」。若き喜久雄らが舞を稽古する場面の舞台です。国の登録有形文化財に指定された珍しい吊橋で、道明寺天満宮の参拝とあわせて立ち寄れます。
住所:大阪府藤井寺市道明寺3丁目
アクセス:近鉄「道明寺駅」徒歩約3分
営業:常時通行可(生活道路のため通行者に配慮)
▶ ロケ地ページ(玉手橋)
【『国宝』の聖地③】滋賀・兵庫の名建築
びわ湖大津館(滋賀県大津市)
琵琶湖畔に建つ「びわ湖大津館(旧琵琶湖ホテル本館)」。作中で何度も登場する架空の劇場「日乃本座」として撮影された、登録有形文化財の名建築です。優美な外観と庭園が見どころで、湖を望むロケーションも魅力です。
住所:滋賀県大津市柳が崎5-35
アクセス:京阪「大津京駅」・JR「大津京駅」から徒歩約20分(バス便あり)
営業:9:00〜21:00(施設により異なる・庭園は有料)
▶ ロケ地ページ(びわ湖大津館)
出石永楽館(兵庫県豊岡市)
「但馬の小京都」出石にある近畿最古級の芝居小屋「出石永楽館」。喜久雄と俊介が『二人藤娘』を演じる場面の舞台です。明治期の風情を残す木造の芝居小屋で、城下町の散策も楽しめます。
住所:兵庫県豊岡市出石町柳17-2
アクセス:JR「豊岡駅」からバス「出石」下車徒歩約5分
営業:9:30〜17:00(休館日あり・公演時は変更)
▶ ロケ地ページ(出石永楽館)
【『国宝』の聖地④】和歌山ほか(京都南部・岡山)
道成寺(和歌山県日高川町)
安珍・清姫伝説で名高い古刹「道成寺」。喜久雄と俊介が「二人道成寺」を踊る場面ゆかりの寺で、公開後は聖地巡礼に訪れるファンが続いています。歌舞伎・能の演目「道成寺」の原点となった地でもあります。
住所:和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738
アクセス:JR紀勢本線「道成寺駅」徒歩約7分
営業:8:00〜17:00(宝仏殿拝観は有料)
▶ ロケ地ページ(道成寺)
ホテルいとう(和歌山県)
喜久雄が赤い着物を纏い、屋上で舞い続ける劇中屈指の名シーンの舞台となった「ホテルいとう」。作品を象徴する印象的なカットが生まれた場所です。
住所:和歌山県(宮83)
アクセス:車利用が便利(最寄駅からタクシー)
営業:施設の営業に準じる(私有施設のため外観見学は配慮必須)
▶ ロケ地ページ(ホテルいとう)
レストラン百花園(洋食ドライブイン)
喜久雄がハンバーグを食べながら、テレビに映る俊介を見つめる場面の舞台となった昭和の洋食ドライブイン「レストラン百花園」。作中の哀愁漂う名場面を彩ります。
住所:京都府八幡市八幡池ノ首14-1
アクセス:車利用が便利
営業:店舗営業時間による
▶ ロケ地ページ(レストラン百花園)
矢吹邸(花井家の自宅)
歌舞伎の名門・花井家の自宅として、喜久雄と俊介が撮影した数寄屋造りの邸宅「矢吹邸」。落ち着いたたたずまいが名門の格式を感じさせます。※個人の私邸のため内部は非公開・立入不可。外観の見学も近隣への配慮を必ずお願いします。
住所:(岡山県・海吉)
アクセス:車利用が便利
営業:非公開(私有地)
▶ ロケ地ページ(矢吹邸)
『国宝』おすすめ聖地巡礼ルート
スポットは関西一円に広がるため、エリアごとに区切って巡るのがおすすめです。まずは京都。祇園四条(南座)から鴨川沿いに先斗町歌舞練場、市バスで上七軒歌舞練場と、花街の風情ごと歌舞伎の舞台を半日で回れます。次に大阪は、阪急十三(グランドサロン十三)と近鉄道明寺(玉手橋)を別ルートで。滋賀・兵庫は、びわ湖大津館と出石永楽館をそれぞれ日帰りで。和歌山は道成寺を軸に南紀方面へ足を延ばす遠征として計画を。レストラン百花園(京都・八幡)と矢吹邸(岡山)は離れた単発スポットなので、それぞれ立ち寄りで。歌舞伎の芝居小屋は公演日程で内部公開が変わるため、事前確認をおすすめします。
『国宝』巡礼で立ち寄りたい周辺スポット
京都なら祇園・先斗町での食事や北野天満宮、大阪なら十三の下町グルメ、滋賀ならびわ湖大津館のローズガーデンとレイクビューのカフェ、和歌山なら道成寺門前の名物「釣鐘まんじゅう」や南紀の温泉と、ロケ地周辺の観光も充実しています。京都・和歌山はいずれも観光資源が厚く、宿泊やレンタカーとあわせて計画すれば、映画の余韻に浸る贅沢な旅になります。
まとめ
『国宝』の舞台は、歌舞伎という伝統芸能を今に伝える芝居小屋から、名シーンを生んだ古刹まで、関西一円に静かに息づいています。喜久雄と俊介が芸に生涯を捧げた場所に立てば、あの舞台の緊張と美しさがよみがえるはずです。多くは現役の劇場・寺社・生活の場です。マナーを守り、映画の感動とともに、あなただけの『国宝』巡礼を楽しんでください。